Falcon Acoustics 『 LS3/5a 』 ~ 導入 & レビュー ~ #1
- Moffmog
- 2019年1月2日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年1月23日
Falcon accousticsのLS3/5aを導入して半年以上が過ぎたのでボチボチ感想を書いていこうと思います。感想というか私のオーディオ奮闘記みたいなもんです。
まずは、 Falcon accousticsとLS3/5aについてざっくり 。
LS3/5aはイギリスのメーカー、BBCのスタジオで使用するために制作されたモニター・スピーカーです。かなり特徴的な見た目のコンパクトなブックシェルフですが、その音は特筆すべきものがあります。
今までに”LS3/5a”はBBCのライセンスを得た複数のメーカーによって製作されており、様々な仕様があります。また、復刻モデルとしてStirling Broadcast 、Graham Audio、Rogers(買収後)、そしてFalcon accousticsによって製造されました。
復刻モデルがいくつも作られるほどの人気には恐れ入ります。そしてオリジナルである昔のLS3/5aはオークションでなかなかの値段がつくみたいですね。人気の15ohm仕様のものだと、ebayでは30~40万ほどで落札されていたりと凄まじいです。
対して、Falcon accousticsはマルコム・ジョーンズ氏によって創立されたイギリスにあるユニットメーカーです。マルコム・ジョーンズ氏はオリジナルのLS3/5aが開発された当時KEFに在籍されており、LS3/5aのユニットの開発にかかわった方でもあるそうです。
そして、Falcon accousticsが「オリジナルの音を忠実に再現した復刻モデル」としてこの世に送り出したのがFalconのLS3/5aなのです。インピーダンスもオリジナル初期型と同じく15ohmと、他の復刻モデルと比べより忠実な再現がなされています。
~ Falcon LS3/5aの音 ~
Falcon LS3/5aの音を一言で表すならば、「濃い音」です。いくつかのLS3/5aを聞いた中でも、1番の”濃さ”があると思いました。密度と重みのある、やや暗い印象の音です。
対して、Stirling BroadcastのLS3/5a-v2はちょっと違って、やや明るさを感じさせてくれました。軽い感じはしませんが。見通しのいい音です。
この二つのモデルでは、低音から高音にかけてのバランスになかなかの違いがある印象です。
どちらも密閉型らしく高密度ないい音なのですが、注目すべきは低音域です。そして、Falconはより低音によったバランスを持っています。空気の振動が体の奥にまでしっかり届きます。v2はFalconよりも全体バランスがとれた音だと感じました。
復刻とはいえどちらも現行のモデルらしく、はっきりとした・エネルギッシュな音を奏でてくれます。古さやぼやけた感じは全くありません。特にヴォーカルものをよく聞く方・弦楽器が好きな方に聞いてみてほしいと思います。基本的に味付け薄めのリアルサウンドですが、余韻にあたたかい響きがちょっとだけ乗る感じがします。
最たる特徴は何といっても音像・定位の良さです。スピーカー再生にこだわる一番の理由でもあります。セッティングがぴしゃりと決まった時のヴォーカルや楽器の存在感は素晴らしいの一言です。
~ 最後に ~
私は低音にうるさいほうではないのですが、聞き惚れたのは圧倒的にFalconでした。オーディオ的な”聴かせどころ”を持っていると思います。(この違いは大きかったかな。)そして視聴を重ねていくうちに心が決まってFalconを購入に至りました。結構高かったわけですが、コストパフォーマンスを考えるとこれは強いかもしれませんよ。しかし、同サイズの実力派スピーカーたちはFalconより安価なモデルも多いわけで。あと勝手なイメージですが、私と同年代くらいの人は選ばない気がします。カタログスペックだといまいちに感じる人は実際に鳴ってるとこを聴いてほしいですね。どのくらい売れてるか気になるところです。
また詳細については次弾以降にていっぱい書きたいと思います。

↑少し前の私のシステムです。パワーはMetis 3
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