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Falcon Acoustics 『 LS3/5a 』 ~ 導入 & レビュー ~ #3 ADI-2 PRO

  • 執筆者の写真: Moffmog
    Moffmog
  • 2020年1月20日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年1月23日

ブログほっといてる罪悪感を感じつつはや一年が過ぎていました。

2019年は仕事(しかも出張)ばかりであまり趣味はできなかった印象です。

前回の続きから書くので、一昨年の話からになります、


以前までのシステム


一昨年の夏まではNAS+DAC+POWER AMP+SPEAKERの構成でした。

以下が機材の詳細です。(一応CDPもありました。)

CDP:SONY CDPーX5000

NAS:DELA N1AH20/2

DAC:ADI-2 PRO AE

POWER AMP:GOLDMUND METIS3

SPEAKER:FALCON ACOUSTICS LS3/5A

STAND:DYNAUDIO STAND20

DELAからUSBケーブルでDACと接続。DACとパワーを直接つなぎ、ADI-2 PROのヴォリュームで音量調整。DELAはLINNのアプリKAZOOを使い、タブレットで操作。また、音声ファイルはDELAのD100ドライブを使用しWAV形式でリッピング。



RME ADI-2 PRO AE

ADI-2 PROは業務用オーディオインターフェースメーカー、RMEのAD/DAコンバータです。RMEではリファレンスクラスと謳われています。音に関しては、RMEのDACらしいフラットな特性でシャープな音です。情報量も多いですが、少しごちゃごちゃした感じはぬぐえません。本機は据え置き用のDACよりもヘッドホンアンプとして有名な印象です。


LS3/5Aで聴いた場合も相変わらずHIーFIな印象です。ハイエンドヘッドホンと相違ない情報量を出せてる(のではないか!?)と思います。まあFALCONのLS3/5Aが伝統のBBCモニターと現代のHI-FIスピーカーを高いレベルで両立できているのは間違いないでしょう。

このDACの強みとしては、このサイズにして高機能かつ高性能な点が挙げられます。

・ヴォリュームは0.5㏈ステップのデジタルアッテネータ仕様。

・アナログ入力(TRS・XLR)

・デジタル入力(SPDIF・AES・USB)※SPDIFは同軸+光

・アナログ出力(TS・TRS・XLR)

・5バンド・パラメトリックイコライザ機能

・リアルタイムなスペクトラムアナライザ機能

・バランスフォーンモード

・保護回路機能(ショート検知やDC検知)

以上主な機能です。(他はあんまり使ってないです)


基本的にDELAのファイル再生メインなのでアナログ入力は使いませんでしたが、せっかくなのでCDP-x5000からアナログで入れたりデジタルで入れたりと遊んでました。

USB入力はDELAで使い、SPDIF光をテレビとつないで地上波を楽しんでます。

イコライザは非常にうれしい機能で、スピーカーからの出音をきいてから特定の周波数帯域を持ち上げたり削ったりして調整できます。私は部屋が狭いため100㎐辺りの低域を少し削ってました。前述したように音数が多くフラットなDACですが、この機能で好みのバランスに近づけることが可能です。


さらにお気に入りがバランスフォーンモードです。フロントパネルのフォーンジャック二つを使用して片方を左CH、もう片方を右CHとします。実はPOWER AMPに接続する際はこのバランスモードで接続してます。(インコネにはTRS-RCAの自作ケーブルを使用してます。適当なコネクタとオーグラインPtで作りました。)


バランスモードとリアのフォーンジャック接続時の音を比較すると、バランスのほうが音の鮮度というかリアルさみたいなものがワンランク増して聴こえます。(ヘッドホンで聴いたときは正直わかならい差。)よく言われるヴェールのはがれた音とはこういうことを言うのかなと思います。DELAのN1Aとの相性もあるかもしれません。個人的にも鮮度感を大事にした音を目指してるのでうれしい限りです。いろいろ設定をいじった結果、バランスモード・ハイパワーでアッテネータが-35㏈付近になりました。(余談ですが、RMEは取説で”こんなに優れたバランス回路は他にない!”的な説明をしてます。)


ADCの機能は、レコードをファイル化してNASいれて遊ぼうといろいろ考えていたのですが、この記事を書いている今となっても実現していません。。結構な手間です。




このシステムになってからはひたすらセッティングを繰り返しました。LS3/5Aは少し動かすだけでも敏感に反応したため、ベストな位置になるまでひと月くらいはかかったと思います。ヴォーカルの大きさを変えるためスピーカーを動かしてみたり、ヴォーカルの存在感を出そうと内ぶり角を調整したりしました。(私の曲の好み的にヴォーカルの質感重視です。)床・左右壁/前後壁・中央のTVなど考え出したらきりがなく、ほんとに大変でした。結果的にスピーカー同士の距離・内ぶり角のが特に重要で、シビアな調整が必要でした。また教訓として、セッティングは考えるよりも手を動かしたほうがより早く結果が出せることを学びました。あんまり考えると動けなくなっちゃうタイプの人は特にそうです。



セッティング後は、はっきりとした存在感かつ口が大きすぎないヴォーカルで聴けるようになったので非常に満足です。だいぶ苦戦しましたけど。事前に複数のショップ方から「LS3/5Aはセッティングがシビアだよ」とうかがっていたため、反骨精神で粘れた気がします。オーディオはこの辺で粘れるかどうかが勝負どころなのかも。ルームチューンもいいですがまずはセッティングですね。なにもトライせず正面置きや正三角置きにするよりはずっと好みなステレオ感になりました。



次からは効率化のため内ぶり角調整治具などがあると便利だなとおもいつつ、いつまでも人力でセッティングしてます。機材の入れ替えがあると再セッティングしないとダメみたいなので。

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