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Falcon Acoustics 『 LS3/5a 』 ~ 導入 & レビュー ~ #2 インピーダンスとアンプについて

  • 執筆者の写真: Moffmog
    Moffmog
  • 2019年1月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年1月23日


前回に引き続きFalcon LS3/5aについて感想を書いていきます。


Falcon LS3/5aを自宅に迎え、当時所持していたGoldmund Metis 3とつなぎ、ひとまず鳴らしていくことにしました。コンパクトなSPにコンパクトなアンプだったのでとてもスッキリしたシステムでした(このときまでは、、)



鳴らしながら感じたことは、まだ制動しきれてはいないな~ということでした。不十分といったほどではないんです。高音はとてもきれいで、中音域は存在感があってヴォーカルをありありと描き出してくれます。


ただ、中音域が強めでやや浮き出た印象があり、そこが不自然に感じられたのです。

余裕のドライブ感とは言い難い印象がありました。


原因があるとすればアンプとの相性かな?と予想しました。


Metis3は小型のステレオパワーアンプで、スペックは各チャンネル100W(8Ω)の出力を持ち、周波数特性は可聴域(20 ~ 20kHz)となってます。


Falconの代理輸入店のヨシノトレーディングさんの取り扱い説明書には、アンプの推奨スペックが参考として載っており(真空管ならスピーカーが△Ωのとき〇〇W以上で~~といった感じ)、Metis3のカタログスペックだとなんとか満たすものでした。(英語版の取説によれば)


しかし、Falconを鳴らしていると、なかなかに熱くなる、、、

構造上仕方がないところはありますが、ちょっと不安になる熱さです。ヴォリュームをそこまで上げていないので酷使しているつもりはなかったのですが、しっかり熱くなってくれます。もう少しゲインを上げたいがちょっと怖い。。


どうやらインピーダンスがあってないことに問題がありそうです。


インピーダンスの大きいスピーカーにマッチしないアンプを接続した場合、本来流せうるはずの電流を流すことは難しくなります。十分な電圧をかけているはずなのに流れる電流は少なくなるため、スピーカーの制動力が乏しくなります。


またパワーアンプの性能を見る際、カタログスペックにしっかり目を通されることでしょう。しかし、意外と重要な電流供給能力についてはわかりにくい。メーカーによっては電流供給能力を意識したアンプづくりがされているようだが、現在は8Ω以下のスピーカーばかりなので、8Ω以上に対応しているアンプの需要は少ないそうだ。今の市場でベストマッチなアンプを探すのは困難そうです。(金に糸目をつけなければありそうだが、、)




より電流供給を意識するならば、大型のアンプや真空管アンプなどがベストです。もしくは出力が16Ω対応のアンプを導入するという手もある。こっから色々あり、現在はとある大型のモノパワーで駆動しています。


Metis3は小型のスピーカーには不足ないアンプかもしれないが、インピーダンスの大きいLS3/5aはちょっと手ごわい相手だったのかもしれない。なにが問題だったかというと、すべてはインピーダンスが15Ωもあるのがいけないのだろう。パワーといっても色々あるんだなーと思う。



しかし、スピーカーが決まればアンプもおのずと絞り込むことができるとも考えられるので興味深い。その中から好みのものが見つかればこれ以上のことはないのではないでしょうか。



↑Metis3のあとうちで試したRoksanのCaspian m1 mb。こちらでは低音がしっかり出る感じがした。しっかり電流を流し、駆動している感じ。しかし、高・中音域ではMeris3のほうが(遥かに)好みだったため、手放しました。


高級機などは低インピーダンスから高インピーダンスのものまでばっちり駆動できる高性能なものもあるらしいですね。。

※ Macintoshのアンプなどは出力端子が複数あり、マッチした出力を選べるためとても便利そうですね。




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